「エルおじ速報」移転しました!
https://dq10.news

「君の名は。」まだ会ったことのないとんらるを、探している






君の名は。未見者と長文読めない人はブラウザバック

朝、目が覚めるとなぜか泣いている。そういう事が時々ある。

見ていたはずの夢はいつも思い出せない。

ただ、ただ

何かが消えてしまったという感覚だけが目覚めてから長く残る。

ずっと何かを、誰かを探している。

そういう気持ちに取り付かれたのは多分あの日から。

あの日。星が降った日、それはまるで夢の景色のように、ただひたすらに美しい眺めだった。

 

 

ある朝、エルおじが目を覚ますといつもと違う光景に戸惑った。

見たことのない部屋、景色、そして身体には有るはずものが無く、無いはずのモノが有った。私は見知らぬウェディの姿になっていたのだ。

 

あまりにリアルなその夢にエルおじは流されるまま身支度を済ませ、迷いながら彼女の通っている学校へと辿り着いた。それはかつてからエルおじが憧れていたウェナでの生活だった。

 

その頃、ウェナで暮らしているはずのとんらるもまた見知らぬ土地で目を覚ました。見知らぬ部屋、見知らぬ声、その身体には二つのささやかな胸。凸のない胸を触っている所を突然部屋を開けた小さな女の子に見つかってしまった。それはこの身体の持ち主の妹、エルミだった。

 

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

 

 

それを機に都会に住むとんらると田舎に住むエルおじは度々その身体を入れ替わることとなった。この入れ替わりが続いた二人は、これが夢ではなく現実の出来事だと気づき、幾度も入れ替わる身体と生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止めるとんらるとエルおじ。

 

エルおじ、とんらる、お互いの名前も姿も知りながら会うことは無い二人。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しんでいく。

 

ある時エルおじはとんらるのことが気になり、グレンへと向かう。しかしそこで出会ったのは、自分のことを知らない様子のとんらるだった。それを察したエルおじは別れ際に自分の髪に結んでいた組紐をとんらるに渡して去っていく。

 

2016年のとんらると2013年のエルおじ、実は二人は3年もの時差があり、時空を超えて身体の入れ替わり二人の過ごしていたのだ。以降、二人の入れ替わりは無くなってしまう。

 

 

エルおじがアスフェルド学園をさぼった次の日、心配した友人が電話をかけ、夜の宮水神社の祭りに誘う。そこで友人たちはエルおじの衝撃的な姿を見てしまう。その長い髪をばっさりと切っていたのだ。エルおじに何があったのか見当も付かない二人だったがその夜、町は祭りで盛り上がった。そしてしばらく前から地球に接近すると話題になっていたチカラ彗星が夜空で煌々と輝いていた。

 

ある日、体の入れ替わりがなくなったとんらるは、あれ以来音沙汰も無くなってしまったエルおじを自らの手で探そうとエルトナへ向かおうとしていた。しかしとんらるの持つ手がかりは彼女の描いた絵だけだった。

 

しかしたまたま入ったお店でその絵の風景を知る人物と出会うことになる。店主がその絵に写る町の出身だというのだ。それは落葉の草原という場所。しかし、そこは3年前の2013年にチカラ彗星の破片が落下し町ごと消滅していた。今はもう誰も住んでいないのだという。

 

衝撃の事実を知ったとんらるはすぐにその災害事故に関する資料を調べた。そこには3年前の悲惨な彗星落下事故、そしてその事故による犠牲者の名前が載っていた。500人以上にも及ぶその事故の被害者の中にエルおじの名前は載っていた…。エルおじは3年前に死んでいたのだ。しかしとんらるはほんの3週間前までエルおじと繋がっていた。

 

どうしても諦めきれないとんらるは次の日の朝、ある場所へと向かった。そこはかつてとんらるがエルおじの身体に入れ替わって訪れた宮水神社のご神体がある祠。この世とあの世の境があるというエルおじの家系にとって大切な場所だった。そこで口噛み酒を飲めばまたエルおじと逢えると思ったのだ。そして立ち上がろうとしたときに足を滑らせてしまう。

 

とんらるが目を覚ますとそこは見覚えのあるエルおじの部屋だった。とんらるは戻ってきたのだ。目的はただ一つ、エルおじとこの町の人達を助けることだった。今夜は宮水神社の祭りがある、あのチカラ彗星が落ちてくる日だった。

 

町の人たちはエルおじが逃げろと言っても誰も聞く耳をもたなかった。祖母、そして父親でさえも。こんな時、本物のエルおじの言葉なら聞くのだろうか、そう考えたとんらるはあの祠を思い出した。今ここに自分がいるのならあの祠にはとんらるの体に入ったエルおじがいるのでは?

 

その時、エルおじは再びとんらるの身体で目を覚ました。何故自分がこの祠にいるのか分からなかったがそこから出て町を見下ろした時全てを悟った。そこは三年後の落葉の草原。町は災厄の王襲来により跡かたもなかった。

 

――そうだ、自分はあの日死んだんだ。――

 

その時どこからともなく、とんらるの声がした。そしてそれに応えるエルおじの声をとんらるは聞いた。二人は違う時代にいた。しかし姿は見えなくともその存在を感じることはできた。二人はお互いの名前を忘れないようにと、エルおじの手にとんらるが名前を書き、エルおじがとんらるの手に名前を書き始めた瞬間に黄昏時は終わった。

 

 

その時すでに夢で出会った彼の名前も思い出せなくなっていた。入れ替わりが終わると相手の記憶がすぐに消えてしまうのだ。

 

「あなたの名前は?」

エルおじは諦めなかった。ギュッと握られたその手にはあの人の名が書いてある。そこに存在するはずなのだ。しかしその手には名前は書いていなかった。ただ一言『すきだ』そう書かれていた。

 

山の上で一晩を過ごし目を覚ましたとんらる。しかしなぜそこにいたのかも覚えていなかった。その日から5年という年月が経ってからもある事故のことに妙に惹かれていた。

 

それは8年前に彗星がある町へと落ちたという事故。そこでは奇跡的に彗星が衝突する寸前に町長の指示で避難訓練が行われていて町の壊滅から住人は被害を免れたという。しかし自分が何を探しているのかそれすらも分からず、ただただ毎日をチーム勧誘活動に追われていた。

 

ずっと誰かを探している。そんな気がしてならないとんらるはある日電車の中でその出会いをする。乗り込んだ電車の向かいの電車、そこに一人の女性がいた。その女性もこちらに気づきハッとする。

 

そう、彼女こそ探していた人だった。二人はすぐに電車を降りお互いを探しあった。そして見つけた。名前は知らない、知るはずの人。

 

――「君の名は」――

 

「とんらる」

そうだ私たちは身体が入れ替わり、惹かれ合っていたんだ。

あの3週間の出来事はとても短く、そしてとても長い5年間だった。

 

とんらるはこの瞬間をどれだけ待ち望んでいたのだろう。

 

もう忘れたりなんかしない。

 

身体が入れ替わったことで、私の事はもう隅々までお見通しのようだ。

 

 

 

 

 

 

君の名は。の公開日は2016年8月26日で今日がちょうど1年ということで、君の名は風にとんちゃんとフレンドになったお話でした。

 







34 件のコメント

  1. もはや時事ネタを無理やりドラクエ
    と結びつけてこづかい稼ぎしてる
    ブロガーと成り果ててるな
    だじまの神みたいになって
    処刑されそう

  2. エルおじもな、とんらるを擁護してるのかい?馬鹿を相手にしないようにしましょう!二人ともドラクエ内から消えてください!晒して何がおもろいのかな?
    まずは、とんらるをBANさせるのが一番いいんじゃないのかな?こいつは毎回、ストーカー行為してるのに、BANされないのが不思議やわ!

  3. とんらる、普通に会話できるんだな。
    まあ俺も野良で組んだことあるけどな。
    ややズレた返しではあるが提案門ほど支離滅裂ではなかった。

コメントを残す

※URLや一部ワードは反映されません。荒らしコメントのIPアドレスは自動で開示され、プロバイダーに通報されます。